年間1mSvを超える地域への帰還やめるよう要請...最新の甲状腺被曝量推定値!

★2018年10月25日(木曜日)


国連人権理事会のトゥンジャク特別報告者は、福島第一原発事故後、日本政府が避難指示の解除要件の1つにしている『年間20mSv以下』という被曝線量について、こう述べた。

「事故の前に安全とされていた『年間1mSv以下』にすべきだ」

...その上で...

子供や女性に対し『年間1mSvを超える地域』への帰還をやめるよう日本政府に要請。

これに対し日本は「帰還は強制しておらず、放射線量の基準は国際防護委員会の勧告に基づくものだ」と反論。

また「不正確な情報に基づいた声明が発表される事で、被災地の風評被害が助長されかねない」とし懸念を示したそうだ。

レラの見解


はい。確かに、強制はしていないですね。

...しかし...

マスコミを使い、福島の汚染地域に「大丈夫」「帰れる」とアピールし、心理的に帰還するよう『誘導』はしていた。それは現実を考えると、強制と同じくらい悪質で汚い手だ。

故郷に戻りたい福島県民にしたら「大丈夫」「帰れる」と言われれば嬉しい、「良い情報を信じたい」という心理も働きやすくなる。そうなれば帰還しようとするに決まってる。特に、お年寄りは。

放射線や放射線被曝について、殆どの福島県民は無知だ。原発事故が起きて少し知った程度であり詳しくはない。福島のお年寄りは、ネットを利用する人も少ないので、テレビや新聞や雑誌の情報を、そのまま疑う事なく信じてしまう傾向でもある。

その無知な福島県民に対して、そのように『誘導』したのだ。

内部被曝→病気→死...その中には...内部被曝→病気に気付かず突然の死...もいるだろう。

実際、私の周囲では何人が亡くなったか...震災や原発事故後で皆が大変なので、気を使いお葬式もあげなかったりする。

一番、色々と気苦労も多い生活再建の難しい60代~70代、ちょうど私の両親くらいの年齢の人達の死が多い謎(自殺ではない)。100歳近い母方祖母は魔女のように長生きなので、例外かもしれないが、母方祖母より若く元気だった人達が次々と亡くなったのである。

そのような福島県民が増えても、帰還は強制ではなかったので、責任逃れができるわけだ。「帰還は自己責任だった」...と...今回のように言葉を変え「強制でなかった」とね

放射線の影響は癌だけではない。脳への影響もある。脳への影響があるなら心臓への影響もある。生殖能力にも関わる...その他、沢山の病気に影響する事になる。そうなりますと原発事故の影響なのか、原発事故と関係ないのか、判断するのは難しいだろう。

つまり日本政府は、いくらでも誤魔化せるのだ。

現在、もう原発事故から7年の時が経過している。

空間の放射線量よりも、内部被曝の方が心配だ。知らずに食べたり飲んだりする事により内部被曝し、病気になっても、自分でさえも気付けないだろう。

なのに日本政府は何をしてる?福島産の物を『食べて応援』なんてしているのだ。

それで内部被曝したら、誰が責任を取る?取りませんよ。福島産を食べるか食べないかは個人の自由だ。でも、それを無知な人にCMまで使いオススメ...悪質な洗脳でしかない。

何の放射性物質による被曝かにもよるが、内部被曝してしまえば、死んで骨になって御墓に埋葬されて終わりではなく...そこから放射線が放出され続ける事もあるのだ。そんなの死んでも死にきれねぇ~べ?内部被曝は自分さえよけりゃ~いいって問題でもないのだ。

『福島県民の健康や命を心配するよりも、風評被害のお金を心配している』日本政府。「被災地の風評被害」という言葉を使い、被災地に寄り添ってますアピール...それは...『国とお金と自分のため』だろう。

「ふざけんじゃね~ぞ?」だ(怒)

どれだけの放射線量が、どれだけ人体に影響するのか


20mSvとか1mSvとか言われても、分からない人が多いでしょう。

前のブログにまとめておいたのを、一応こちらに載せておく。

0.05mSv=胸のX線検診

0.19mSv=東京~NY間空港気による往復

0.6mSv=胃のX線検診

2.4mSv=自然被曝量の世界平均(年間)

6.9mSv=胸部X線CTスキャン

10mSv=イラン・ラムサール地方の自然被曝量(年間)

20mSv=X線CT検査1回分の被曝量

50mSv=放射線作業者が浴びる上限(年間)

100mSv=ガン発生率の上昇(年間)

250mSv=白血球の減少が起こる

500mSv=リンパ球の減少が起こる

1000mSv=吐き気や嘔吐、急性障害が起こる

3000mSv=全身に浴びれば50%死亡

7000mSv=全身に浴びれば100%が死亡


なんだ「20mSvでも、CT検査1回分程度か、大丈夫じゃん」と安心した方、残念でした。


子供の年間外部被曝量は3~5倍!

1mSv×3倍=3mSv、1mSv×4倍=4mSv、1mSv×5倍=5mSv。

20mSv×3倍=60mSv、20mSv×4倍=80mSv、20mSv×5倍=100mSv。

この計算ミスってませんよね?さぁ、どちらが正しいのでしょうか。一目瞭然だ。

しかし計算して考えるまでもなく、被曝量は少ない方が良いに決まっている。ましてや、自然放射線ではない、原発事故による人工的な放射線なわけだ。

それは、どんなお馬鹿さんでも解りますよね。

最新の甲状腺被曝量推定値!


一昨日テレビ『サイエンスZERO』にて、原発事故による被曝量の内容についての放送がされた。

2018年10月24日(水曜日)に『甲状腺被ばく量を推定した研究報告書』が公表された。その結果、一部の地域では、これまでの数値より被曝量が多い可能性が示されたそうだ。

【事故前の甲状腺がん】

全国(1年間)で100万人中1~2人だった。

【事故後の福島県での甲状腺がん】(7年半)

38万人中214人(良性2人を含む)発見されている。

事故直後に、被曝量の調査を行った人数が、海外に比べて少な過ぎたため、甲状腺がんの増加が、原発事故による被曝の影響かどうかが判断できないそうな。

それを知るにはヨウ素131の量を調べる必要がある。宇宙科学者が解明に挑戦していた。

ヨウ素のセシウムに対する比率が大きくなる場合がある事が解った。その場合、被曝線量が大きくなってしまう。

【2011年03月12日~23日】

(1歳児、mSv)

ヨウ素がセシウムの10倍の比率であると考えた場合、双葉では160mSvですが、比率が大きかった変動を考慮すると458mSvとなる。 南相馬(原町)では19mSvですが、比率が大きかった変動を考慮すると44mSvとなった。

※この2地点では避難していなかった人がいた可能性があり、比較的高い線量を浴びて被曝した可能性があるため、今後、詳しく被曝量を推定していく必要があるとのこと。

【甲状腺がんと被曝の関係】

去年アメリカの国立がん研究所の研究者が、子供の甲状腺がんと被曝量の関係を調べた、最新の論文を発表した。

『小児甲状腺に関しては被曝線量が100mSv以下でもリスクがある』という事を示した論文である。


つまり、50mSvでもリスクがあると考えて、色々な行動をとった方がいいという事を示しているデータだそうです。

【甲状腺被曝量を解明しようと研究がすすめられている】

事故当時の貴重なフィルターの分析から浮かび上がってきた、セシウムとヨウ素の濃度変化。

国立環境研究所(茨城県)では、そのデータを参考に、ヨウ素131の大気中濃度をシュミレーションで再現、被曝量を明らかにする研究をすすめている。

最新のシュミレーションによると、何度もヨウ素131が陸側に流れている事が判る。この結果をもとに、今度は子供の呼吸による甲状腺被曝量を推計。

甲状腺被曝量=ヨウ素131の大気中濃度×呼吸で吸い込んだ大気の量(他ヨウ素131による甲状腺への影響の年齢による違いを考え推計)更に、自治体ごとに代表的な避難経路による被曝量を調べた。

双葉町では経路Aと経路Bの避難経路がある。

(1歳児、mSv)

経路A=12日3時に双葉町を出発、08時に川俣町に到着。Aは12日14時からの濃いヨウ素131を避けられた。

経路B=12日14時からの濃いヨウ素131に包まれてしまった。12日16時に双葉町を出発、21時に川俣町に到着。

...その後...

経路Aと経路B=19日10時に川俣町を出発し、埼玉県に向けて更に避難をした。

経路Aの甲状腺被曝量は1mSv~33mSv、経路Bの甲状腺被曝量は1mSv~86mSv、双葉町を避難しなかった人の場合、甲状腺被曝量は380mSv~1200mSv☆(←白血球減少が起きる250mSvを軽く超える)と推計された。

【その他の避難指示が出された地域の推計】

(屋外滞在と仮定、室内の場合は低くなる。☆印は過大評価の可能性が高い)

・大熊町=避難経路1mSv未満~17mSv、避難しなかった場合75mSv~1900mSv☆

・富岡町=避難経路4mSv~170mSv☆、避難しなかった場合74mSv~900mSv☆

・楢葉町=避難経路Aは8mSv~72mSv、避難経路Bは7mSv~32mSv、避難しなかった場合20mSv~300mSv

・南相馬市=避難経路4mSv~41mSv、避難しなかった場合90mSv~160mSv☆

・浪江町=避難経路3mSv~53mSv、避難しなかった場合200mSv~550mSv☆

・葛尾村=避難経路1mSv~9mSv、避難しなかった場合4mSv~82mSv

・田村市=避難経路1mSv未満~10mSv、避難しなかった場合2mSv~230mSv

・川内村=避難経路4mSv~170mSv☆、避難しなかった場合8mSv~130mSv

・広野町=避難経路1mSv未満~6mSv、避難しなかった場合33mSv~180mSv

【避難指示が出されなかった地域の推計】

(屋外滞在と仮定、室内の場合は低くなる。☆印は過大評価の可能性が高い)

・南相馬市=平均17mSv~63mSv、放射性物質の濃い所31mSv~110mSv

・いわき市=平均9mSv~57mSv、放射性物質の濃い所19mSv~100mSv

・飯館村=平均4mSv~19mSv、放射性物質の濃い所8mSv~39mSv

・川俣町=平均1mSv未満~46mSv、放射性物質の濃い所1mSv~86mSv

・浪江町=平均2mSv~72mSv、放射性物質の濃い所4mSv~130mSv

・葛尾村=平均2mSv~120mSv☆、放射性物質の濃い所3mSv~210mSv☆

・田村市=平均1mSv未満~55mSv、放射性物質の濃い所1未満~160mSv☆

・川内村=平均4mSv~160mSv☆、放射性物質の濃い所6mSv~280mSv☆

避難指示が出されなかった地域でも、放射性物質が流れた濃い所だと、年間のガン発生率が上昇する100mSv超えが多いのが判る。

 【中通り(川俣町・田村市を除く)、会津地方】

(室外に滞在と仮定、室内の場合は低くなる)

・中通り平均1mSv未満~17、放射性物質の濃い所1mSv未満~17mSv

・会津地方平均1mSv未満~2mSv、放射性物質の濃い所1mSv未満~3mSv

...最後に...


原発事故後から、ずぅ~っと、我が家の冷蔵庫に置いてある物を、お見せしましょう。


しかも、強風の中、わざわざ放射線から身を守るような服装をして、福島県の市役所まで貰いに行ったのです。

爆発後1週間以上経ってからだし(茨城でもヨウ素による被曝を避けるため、約1週間は室内に閉じこもってた)、こちらから貰いに行かなきゃいけないしで、意味ねぇ~から(怒)

しかし市役所の人達も、東日本大震災に原発事故にで、かなり大変だったことでしょう。顔も疲れていた。だから市役所で働く人達を責めるのは大間違い。あの時は、福島県民の誰もが被災者であり被害者だった。

もう必要ないですが、滅多にお目にかかれない物ですし、一応、大切に保存しておいた。ブログに写真公開できたし、保存しておいて正解だった。

忘れてはいけないが、ヨウ素以外の放射性物質も放出されている。ヨウ素よりも、もっと危険とされている、ストロンチウムやプルトニウムも放出されたのだ。

福島県民にするとキツイ内容かもしれないが、これらの最新情報から海外と日本...どちらが正しい事を言っているのか...ハッキリ判ったかと思う。

でも福島で暮らし続けようが、他県に移住しようが、今は何よりも『内部被曝を避ける』しかないのは事実なのです。風評被害だ!いや実害だ!など言ってる場合でもないのだ。

ちなみに自分は関係ないと思っているであろう他県の人達。日本に住んでいるので、同じく『内部被曝を避ける』必要があるのは理解できますよね。遠い海外じゃないのだから。

地震や津波による災害時と同様『自分の身を守れるのは自分だけ』

他人を当てにしてはいけない。他人の意見を疑うことなく、信じてしまうのもいけない。自分の勘、自分の脳みそをよく使い、最善の方法を考え、勇気を持って動くことが重要。

『生きろ!』

★お気軽に、ご利用下さい★

【レラ・キャッスル公式サイト】

レラ・キャッスルが持つ全てのサイト・ブログ・SNSへのアクセスに大変便利です。大人気の『無料占い』、『パワーストーンアクセサリー』等のお買い物も可能です。ぜひブックマークに追加して下さいね。

コメント

このブログの人気の投稿

ギフテッドの脳とアレルギー疾患

アレルギー疾患と腸と脳~アレルギー疾患の増加は、脳疾患や発達障害の増加と関係あり

やはり『痛みを感じない』時がある