アレルギー疾患と腸と脳~アレルギー疾患の増加は、脳疾患や発達障害の増加と関係あり

★アレルギー疾患が増加


2018年12月21日(金曜日)文部科学省が毎年実施している『学校保健統計調査』を発表。

蓄膿症やアレルギー性鼻炎など鼻・副鼻腔疾患の子供が増えていることが分かった。小学校と高校は過去最高。

また、アトピー性皮膚炎を発症している中高生の割合は過去最多。

一方、幼稚園は過去最少(保湿などスキンケア意識が広まったからか?)

文科省は『アレルギー体質の生徒児童が多くなっている』ことが要因とみているそうだ。

★アレルギー疾患と腸


アレルギーは『食の欧米化・大気汚染・ストレス』などで増加する。食の欧米化については、小麦粉に含まれる『グルテン』が、腸を傷つけているとして問題視されてもいる。

「アレルギー疾患は、腸内環境が悪い。腸内環境を整えるように」といわれているが、どういうことなのか、詳しく残しておく。

腸管には、沢山の『腸内細菌』が生息し『腸内細菌叢(腸内フローラ)』を形成。その中に『腸内免疫』が存在する。

この腸内免疫は、免疫を活性化する半面、免疫を抑制するなど優れた特徴がある。

この腸内免疫の働きが低下すると風邪・感染症・癌・心臓病などを発症することがある。

免疫機能を担っている細胞数や質のバランスが崩れると、アレルギー・自己免疫疾患を招くこともある。

最新研究では、免疫の暴走が招く病気の患者さんに『腸内細菌の異常』が生じていることが明らかになってきた。

『重症のアレルギー患者』『免疫細胞が暴走し脳の細胞を攻撃してしまうという難病である多発性硬化症の患者』は、共通して『クロストリジウム菌』という腸内細菌の中で、ある種類が減少している。

このある種類の減少が、免疫細胞の暴走と深く関わっているらしい。世界の研究者が大注目している。

『クロストリジウムキ菌』のエサは『食物繊維』なので、食物繊維を摂ることにより、免疫の暴走を防ぐカギになるそうだ!


...ちなみに...


最近、私が特殊脳波・覚醒シータ波の出現と関係ある高プロラクチン血症で、薬代わりに飲んでいる牛乳。

牛乳には『ラクトフェリン』が含まれる。ラクトフェリンには鉄の吸収を高めたり、悪玉菌を抑え、善玉菌を増やし、『腸内環境を整える』作用がある。

『ラクトフェリンは喘息に効果がある』とされていたので、私も知ってはいた。それで過去には喘息持ちの主人に、ラクトフェリンを与えていたことがある。

私はアレルギー性鼻炎でもあり、糖質アレルギーか?というほど、食物アレルギーも多い。どうやら私にとって『牛乳は必需品』だ。

★アレルギー疾患と脳


前に、私のブログでは、アレルギー疾患と脳について、記事にしていた。

こちら→『ギフテッドの脳とアレルギー疾患』


実は、他に脳疾患『てんかん』それから『発達障害』もアレルギー疾患と関係がある。

今回アレルギー疾患が増加しているという事実を知り、それならばギフテッド(タレンテッド)・脳疾患『てんかん』・『発達障害』も増加しているのではないか?と思った。

...調べてみたところ、ビンゴ!...

アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー性疾患の有無は、てんかんの既往と関連しており、『アレルギー性疾患の数が増えると、てんかんの有病率や生涯有病率が高まる』ことが、米国ノースウェスタン大学のJonathan I Silverberg氏らの調査によって報告された。

(2013年11月20日Allergy誌オンライン版掲載の報告)

...それから...

脳疾患てんかん発作の頻度を抑える治療法として、炭水化物の摂取を減らす『ケトン食療法』が用いられる。しかしケトン食に、なぜ効果があるのか、よく分かっていなかった。 
 
アメリカ、カリフォルニア大学のオルソン博士らは、ケトン食療法により『アッカーマンシアとパラバクテロイデス』という腸内細菌が増加し、それが脳の海馬で神経伝達物質GABAを増加させ、てんかん発作の抑制に関わることを見出した。

(2018年06月14日に掲載されたメディカルニュース)


脳疾患『てんかん』患者の身内や親戚には『発達障害』それから『自己免疫疾患』もいる傾向だったりする。それらの知り合いから聞いた限りだが。その通りならば『発達障害』も増加していることが考えられるのだ。

脳の状態としては脳疾患や発達障害とは正反対なのだが、脳が部分的に大きく特殊脳波・覚醒シータ波が出現する私のような稀な健常者(クラシックピアニスト)『ギフテッド(タレンテッド)』もいる傾向だろうとも考えられる。

遺伝子変異や脳の問題だけでなく、腸の影響も大きそうだとは思っていたが、やはりで、それら全てが『アレルギー疾患=腸内細菌の異常』で繋がっていたのだ。


...これは何を指すのか...


私の脳裏にはドス黒い世の中が浮かんだ。お金のせいで不健康にされた可能性大なのだ。

まずアレルギー疾患の方には、最も影響が大きそうな『食事の見直し』をオススメする!自分にとって悪い影響となる食べ物を調べて、それらを抜き、必要な食べ物を摂るのだ。

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