【感想】どこからが心の病ですか?
★2019年04月13日(土曜日)に読んだ本
著者は、精神科医で医学博士。昭和大学医学部精神医学講座主任教授である岩波明氏。
こちら→『岩波明』
主に、思春期や青年期に発症する精神疾患について、異常と正常の境目を検討した本。
★読書感想
第一章『精神の異常とは何か?』
第二章『うつ病』
第三章『躁うつ病』
第四章『統合失調症』
第五章『不安障害』
第六章『ヒステリー~神経症~』
第七章『摂食障害』
第八章『パーソナリティー障害』
第九章『薬物依存』
第十章『発達障害』
これらについて、解りやすい症例も含めた上で、思春期や青年期の10代でも読めるような文章で書かれてある本であった。
一時マスコミなどの影響により『新型うつ病』というのが流行ったが(笑)そういった悪い影響により、間違った知識が広がり、嘘を病気とされてしまう、嘘を病気にしたい、現代社会のブラックな背景についても、少しばかり触れていた。
本当に少しだったが、逆にそれで、興味深く読めて、その部分が最も印象強く残った。
これは現在ならば『発達障害』についても同じである。それにより差別や偏見が減ればいいが、むしろ誤解を招きかねない『発達障害=天才』とされてしまう傾向なのが、大問題なのである。
そもそも『発達障害=天才』ではない。
発達障害である人間の中に、障害を持ちつつ凸凹な脳の発達状態により、稀に天才が存在するだけだ。現実としては、社会的に『天才』と認められる人間じたい、非常に少ない。
そうなると天才になれない発達障害の人間は?『更に苦しむだけ』なのである。だから、そういったマスコミの影響というのは、実は、恐ろしいものでもあるのだ。
下手したら、その苦しみにより、犯罪者が生まれてしまう可能性もあるのだから。
『不登校』『ひきこもり』についても書かれてあった。
なので、そういった思春期や青年期の子供を持つ親にも参考になる本である。
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