【感想】「耳の不調」が脳までダメにする

★2019年04月28日(日曜日)に読んだ本



著者は医学博士、日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、日本臨床神経生理学会認定医(脳波)であり、途上国難聴児支援のNPO団体日本ヒアリングインターナショナルの理事長もつとめる中川雅文氏。

第一章『「耳鳴り・難聴」と「糖尿病・血管」の関係』
第二章『耳と脳ー言葉や音が伝わる仕組み』
第三章『誤解だらけの「耳鳴りと難聴」』
第四章『ストレスに晒され続ける「耳」』
第五章『耳ストレスを軽減する方法』
第六章『耳を知って、笑顔のある生活を』

★読書感想


昔から私は音楽療法にも興味があった。

音楽療法を用いて心理的治療をする『音楽療法士』というのがあるのだが、もっと解りやすい言葉で表現すると『音楽セラピスト』のような感じである。

音楽療法の効果は確実にあるのだが、世界では認知されていても、いまいち日本では認知されていなかったり、音楽療法士が働ける場所としても、限られた病院や福祉施設などくらいかと思われる。


ただ、そのような活動は音楽療法士でなくとも、ある程度の音楽の知識と技術とコミュニケーション能力のあるピアノ教室の先生やボイストレーナーや音楽家なら可能だろう。

医師や看護師の中には、子供の頃からピアノを習っていたような人達も、比較的多いことから、医師や看護師が音楽療法士として兼務することもあるようだ。


近年では音楽療法を取り入れている、病院の待合室は増えたように感じている。ゆったりとしたクラシック音楽、オルゴール音楽が流されていたりする。

私が通っている脳神経内科では、待合室の場所により違う音楽が聴こえるようになっている。一方ではクラシック音楽、もう一方ではマイケルジャクソンなどのゆったりめの洋楽である。

脳神経の病院だけあり、色々と心理的・脳的にも良い工夫がされていて、そういうのを知っている私的にはイベントのたびに受付の洋服やインテリアも変わったりするので面白いのだが、そういうのを知らないような人間からすると誤解をしていたり、変な病院と感じるようだ(笑)


なぜ突然、音楽の話をしたのかというと、第五章では『1/fゆらぎ』について、知れる内容となっているのだ。

詳しくは、こちら→『1/fゆらぎ』

もしかしたら私の歌声にも『1/fゆらぎ』があるかもしれない。

最近、発見した私のお気に入りは『ハワイの波の音』オススメ♪



だいたい、このような『1/fゆらぎ』などの波については、脳医学・脳科学の分野というイメージなのだが、耳鼻咽喉科の医師による内容は初めてなので興味深かった。

何故こんなに脳や脳波に詳しいのかな?と思ったら、やはり、それなりに脳や脳波についての知識と経験のある医師だったからのようだ。


元々、耳鳴りについては、耳が原因のものと、脳が原因のものとあるのは知っていたのだが、この本を読んで「あぁ~、そもそもは、やっぱり、そこか!」と解った。

耳が原因でも、脳が原因でも、どちらにしても結局は『規則正しい生活習慣』というのが本当に大切で、その中でも『質の良い睡眠』が最も大切ってことだ。

なのに不摂生から、バランスの良い状態を崩してしまう。

その状態が続けば自律神経失調症や鬱傾向にもなるわけだ。バランスが悪くなるのだから身体には浮腫みも出るし、片頭痛になったり、血管も弱くなって、肥満や糖尿病などの生活習慣病にもなる。

そうなると健常者であっても、病気持ちと同様に気圧変化にも弱くなる。まさに『水毒』状態だ。最近になり、やっと健常者の間でも知られるようになった『気象病』となるわけ。

...ただ...

気象病を知ったら、今度は『全てを気圧のせいだけにする人間が増えてきた』ので、困りものなのだが(汗)元々は『自分のせいが大きいかもしれない』のに、反省し改善しようと思わないとは(笑)


ストレスだって、心理的ストレスと、身体的ストレスとある。

ヘッドフォンで大音量で聴くのも、当然、耳への負担になるので、身体的ストレスとなる。それを知らずに長く続ければ、そりゃぁ~難聴になる可能性が高まるわけだ。


病気を治すのも、完治は無理だとしても状態を良くするのにも、ダイエットを成功させるのも、ストレスを減らすにも、『全ては正しい知識が必要』なのである。

上手くいかないのは、正しい知識を知らないので、どこかで何かが間違っているからだ。


社会的に『肥満だと採用されない事がある』とは、どこかで聞いたことがあるかもしれないが、それが何故か解りますか?

自分ではどうする事もできない、ホルモン異常などによる影響からの肥満でない限り、殆どの肥満というのは不摂生、つまり間違った食事や生活習慣からくるものである。

なので『自己管理すら正しく出来ていないから肥満』になってしまったわけで、ならば『仕事も出来ない人間だろう』に繋がってしまうわけだ。実際、肥満になると脳機能低下するのも事実だ。

何でもそうだが、正しい知識を知らないと、損をしてしまうのだ。


ところで、この本のタイトルは『「耳の不調」が脳までダメにする』だが、『「脳の不調」が耳までダメにする』でもあるだろう。

...なので私なら...

『不摂生から耳も脳もダメになる』にするな(笑)

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