【感想】敏感すぎて困っている自分の対処法


目次




著者はHSP・エンパス研究所代表の苑田純子氏。マンガは高橋敦氏、監修者は浜松医科大学名誉教授の高田明和氏。

第1章『他人の影響を受けすぎる人たち』
敏感すぎて体が弱いわけ~子供が過敏に育つ家とは~
その敏感さは生物の生存戦略~高い共感力は、代々受け継がれてきた能力~
敏感な人ほど超常体験にあう~過度のストレスが超常体験のきっかけになる~
超常体験を科学する~不思議な現象を物理学で解き明かす~
超常体験との付き合い方~特別視せず、まずは自分の土台を整える

第2章『敏感な人のアタマの中』
脳の働きが人と違っていた~かすかな刺激をキャッチする特殊な能力を使え~
人間関係に効く対処法~まずは自分自身を受け入れる~
瞑想は疲れた脳を落ち着かせてくれる~ストレスホルモンを軽減してくれる瞑想~
脳への働きかけがどうして効くの?~脳科学の発達で明らかにされた事実~

第3章『敏感すぎる人は他人との境界が薄い』
どうしてそんなに境界が薄いの?~厳しい家庭環境と脳の特性~
境界を作るメリット~適切な境界こそ、いい人間関係と健康のヒケツ~
どうすれば他人との境界を作れるのか~自分を守るイメージ法~
自分の中にぶれない核を作る~他人の感情に流されない~

第4章『敏感すぎる人は、厳しい幼少期を送っていた』
ストレスや抑圧された感情が原因~ストレスホルモンがダダ漏れだと病気のモトに~
ストレスがサイキック能力を開花させる~トラウマ体験はシャーマンへの道~
家庭でのサバイバル~家庭が子どもを傷つける~
感情を抑え込むと病気になりやすい~子どもの頃に受けた心の傷を瞑想で癒す~

第5章『現代のヴァンパイアに気をつけろ』
他人の不調に影響される人~疲れるのは人にエネルギーを奪われるから~
現代のヴァンパイアは血を吸わない~人のエネルギーを奪うヴァンパイア~
ヴァンパイアのタイプと見分け方~身近な人が知らない間にパワーを奪っていく~

第6章『敏感すぎる人がますます増えている
生物は環境の試練に適応し、絶えず変化している~先の見えない今後を生き抜く力が敏感力だ~
過敏なのだから、環境はきちんと選ぼう~不調は、環境がベストではない証~
敏感さは危険を察知する大事なセンサー~電子機器を壊しやすい人~
電磁波との正しいお付き合いの仕方~敏感すぎる人は、電磁波の負担を減らせ~

第7章『敏感さは才能』
その独立心が生き延びるカギだった~集団の意識に巻き込まれないことで身を守る~
自分で自分を治せる力を持っている~直観力で体の声を、もっと聴いてみよう~
ウソや建前で塗り固めないで、本質へ戻ろう~裏表のない健全な生き方が、幸せへの近道~

感想


HSPについては、「これ私そのものジャン」と思う部分が多いので、以前から知ってはいた。

ただ、どうも詐欺のシータヒーリング同様、ビジネス的であり、どう考えても胡散臭い部分があるので、別にオススメをするつもりで、感想を残そうと思ったのではない。

そこのとこ注意しておいて欲しい。


このような医学的根拠の乏しい、多くの日本の医師が知らない...もしくは...知っていたとしても胡散臭い部分があるため、馬鹿らしくて気にもしていない内容?なのに、まるで最新かのように書かれてある本やネットの情報により、勝手に自己解釈し、自己暗示による思い込みの結果『正しい治療ができない人間が増えないようにするため』=『精神疾患が増えないようにするため』である。


まずHSPの定義が曖昧なのが問題だろう。HSP度チェックなどしてみると判ると思うが、誰にでも当てはまるような内容である。まるで胡散臭い心理テストや占いのようだ(笑)

目次を読むと、何となく気付けるかと思うが、やはり、どこかオカルト・スピリチュアル系の思い込み心理が絡んでいて、正直、失礼だとは思うが、気持ち悪いのだ。

内容的にも、「悪いのは敏感な気質」だの、「遺伝」「環境」だの、「他人の悪いエネルギーを受けてしまう」だの、何かにつけて『悪いのは自分以外』とする傾向なのも気になった。これは完全に『被害妄想』でしかない。


生物の約2割には生存戦略とし敏感な気質が備わっていて、それで変化や危険を察知し、生き延びようとする。それは何となく理解できた。それでHSPは5人に1人いるらしい。

しかし、そもそも5人に1人って、多過ぎだと思わないか?HSPだとホルモン異常や病気持ち傾向なので、当然、不妊傾向にもなると思うのだが(笑)そういった遺伝のわりには、多いのではないか?昔は10代など若い頃に子作りしていたからか?


私が思うに、この本を一通り読んでみて、HSPというのは、脳疾患のてんかん患者や発達障害者や精神疾患、健常者だとしてもギフテッド(タレンテッド)を、全部ひっくるめてHSPとし、それでビジネス化しているのではないか。だから5人に1人もいるのだろう。それならば納得だ。

発達障害者は多い、そして増加傾向だ。そこから正しい治療ができなければ、精神疾患ともなる危険性が高まる。そうなれば不思議な体験や幻覚や幻聴などがあるだろう。脳疾患のてんかん患者の症状にも不思議な体験や幻覚や幻聴などがある。

この本に「HSPが増えている」とあったが、それは『発達障害者が増えている』からだろう。

ただ、それならば『脳疾患・脳障害などによる脳機能低下が原因』だ。

なのに、まるで超能力者かのように(笑)現実から目を背けてはいけない!


HSPにも内向的なのと外向的なのといるようだが、内向的なHSPの殆どは脳疾患のてんかん患者や軽度の発達障害者や精神疾患傾向の人間であり、外向的なHSPの場合は健常者のギフテッド(タレンテッド)の稀な人間かと思われる。

だからHSPの特徴として、殆どは内向的とされているのだろう。世の中にギフテッド(タレンテッド)は5人に1人もいないからだ(笑)少し調べてみたところギフテッド(タレンテッド)は50人に1人と言われているようだ。

タレンテッド脳ともいえる私の場合、この内向的な性格部分が一致しない。1人でいるのは苦でもなく、むしろ楽なのは正解だが。

ちなみに覚醒シータ波が出現する健常者の成人は約1%と言われている。しかしギフテッド(タレンテッド)が50人に1人もいるのであれば、実は、もっといるのかもしれない。健常者であれば、そうそう脳波を測る機会がないので、本人としても医師側としても気付かないだけかもしれないからだ。


それから、脳についての内容部分で、「脳の働き方が違う」としているものの、具体的に脳のどの部分がどう違い、脳波がどう違うのかなど、全く書かれていないのだ(笑)そこまで言うのであれば、キチンと書くべきである。

ただ脳の話を出せば、信じてもらえると思ったら、大間違いだ。逆に、そこで更に怪しくなった(笑)脳に詳しくないのであれば、監修者にでも説明してもらえばよかったのでは?と思う。


そもそも脳疾患のてんかん患者の脳、発達障害の脳、精神疾患の脳、健常者の脳、ギフテッド(タレンテッド)の脳、それぞれ違うから(笑)全てをひっくるめてはいけないと思うのだ。

そしてHSP度チェックで当てはまり、勘違いし、思い込んだ、普通の健常者は、少し鬱傾向だったりすると「私はHSPだから」と言うようになるであろう。そこから「私はHSPだから特別な力がある」となってしまう可能性も高いのだ。

それでいいのか?(汗)非常に疑問である。


それから『瞑想』についてだが、私にとっては『逆効果』である(笑)覚醒シータ波が出現しやすくなってしまうからだ。むしろ少し動いていた方が、アルファ波~ベータ波の正常脳波に近付くので、健康的なのである。

「知ったかしやがって」と思った。失礼しました(笑)

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